短冊に斑の泥地を施し、『松に牛』を描いたものです。
画像の短冊をお送りします。
松の木に繋がれた牛の図で、牛の登場する大津絵としては最もシンプルなものです。
特に由来があって描かれ始めたものかは判然としませんが、かなり古くから存在する画種で、神仏に奉納される牛を題材にすることから「神牛」と呼ばれることもあります。
神牛というと“天神さん”、北野天満宮を思い浮かべる方も多いのですが、牛を奉る寺社は数多く存在し、当店の近くですと逢坂山にある関寺の牛塚が有名です。
このようなことから牛の絵を仏画のように飾られる方も多く、丑年生まれのお守りにされる場合もあるようです。
添えてある句は次の通りです。
「怠らず行かば千里の末も見ん 牛の歩みのよしおそくとも」
縦365×横75(mm)
規格サイズですので、一般的な短冊額・短冊掛けに収められます。